1969年11月28日(金)の新聞から

トップ記事

日経「都市対策へ大胆な青写真、機能別に再編成、土地は公益優先貫く、経審少委まとめる」
 高度成長期のこの時期に、このまま進めばどうなるのかとの懸念からのものなのでしょう。この時から50年後の現在、高速道路や水道などの社会インフラが更新の時期を迎えています。目先にとらわれるだけではなく、ここでしっかりとした青写真を描いて実施して行く事が重要だと思っています。私は横浜市の水道インフラへの取り組みに注目しています。

読売「解散含み臨時国会あす召集、冒頭断行、首脳進言に 首相暗黙の同意、政府・与党会談」

朝日「沖縄から核兵器撤去、米国いずれ発表、首相 三党首会談で語る」

 佐藤首相が公明・民主の党首と会談したことを受けての、読売・朝日のトップ記事です。それぞれで取り上げる内容が異なる点が、2紙の特徴が出ています。因みに12月2日解散、12月27日投票で第32回衆院総選挙が行われ、自民党が大勝、社党が一人負けという結果になりました。またこの総選挙はテレビでの政見放送が初めて取り入れられており、また土曜日に投票となり、日曜日以外の投票では最後の国政選挙となりました。


この日の読売新聞から

気になった記事
 7面に「プログラマーに実力を 電算機の実習ふやして、経営開発協会提言」とあります。実に先を見越した提言だったと思います。これに世界を見る目が加われば、物作りで世界一になった後の日本が、今のように落ちこぼれることは無かったと思います。

ちなみに日本経営情報開発協会について調べて見ましたが、明確な情報が得られませんでした。1949年に設立された日本経営協会は、1971年に電算機部門を分離したとのことなので、この組織のことか思いました。しかしこの1969年時点では日本事務能率協会という名称の団体でした。不明のまま、調査終了となりました。

目にとまった広告
 TV欄下のヤングレディ(講談社ß)の広告にある記事紹介のトップは、「独占、デヴィ夫人が離婚をスカルノ前大統領に申請!」とあります。離婚とはならず、翌年の1970年に前大統領が亡くなったため、死別ということになりました。

TV欄を見ると
 日テレ20:00からは「日本プロレス中継」です。蔵前国技館からで、「馬場・猪木組 対 ドリー・ファンクJrとダニー・ホッジス」との好カードでした。生放送なのか録画放送なのかは書かれておりませんでした。