Art Blakey And The Jazz Messengers
Like Someone In Love

録音日 1960年8月7日(ジャケ記載データ)
Like Someone In Love が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 「Like Someone In Love」と言えば、多くの方が本作品を思い浮かべることでしょう。ジャズファンでJMが嫌いという人に出会ったことがありませんし、そんなJMがアルバム名にした作品ですからね。

 2008年1月6日に「今日の1枚」で本作を取り上げた際には、5曲中2曲にコメントしたのですが、この「Like Someone In Love」には触れませんでした。またそこでのコメントは、人のコメントを借りてきたようなものでした。

 今日はそれから10年後の「つまみ食い」、自分の言葉でアルバム・タイトル曲についてコメントします。

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つまみ食い後

 落ち着きの中に刺激のある2管に聞き惚れる作品であります。特に「Like Someone In Love」でのモーガンのソロの最中に、御大ブレーキーの合図でアクセルを踏み込む当たりが聴きどころです。さて「今日の1枚」でも書きましたが、本作は録音から7年後に発売されました。したがってレコード番号は4245です。4243はモーガンの「Delghtfulee」で、自分のバンドを率いて乗っていた後期モーガンが楽しめる作品です。4232はショーターの「Adam's Apple」で、マイルス・バンドで大きな存在感をショーターが示しております。

 ジャズ・メッセンジャースの本盤と、モーガンやショーターの上記作品を新譜として購入した方々は、いささか面喰らったのでは。このジャズ・メッセンジャースの作品でも素敵な二人ですが、この時期の6年の違いは、それなりのものです。

 JMのショーター音楽監督もしっかり仕事しているなと感心して、聴き終えました。

(掲示板掲載 2018年8月12日から3日間)