Anthony Wonsey
Blues for Hiroshi

録音日 2004年2月27日(ジャケ記載データ)
Just In Time が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 まずは訂正を一つ。この作品を2005年3月1日に「今日の1枚」で取り上げた際に、アルバム名を間違えておりました。アルバム名にある、ウォンジーにブルースを捧げられた Hisroshi Imaizumi とは誰なのかというと、サバティーニというレストランのオーナーであります。このお店とウォンジーが縁があったとのことです。

 さて12年前に私が書いた本作品への感想は、「本当に良いピアニスト。スローからアップ・テンポまで、快調に飛ばすピアノです。しかし、ピンで演るとなると、華が足りない。深さが無いのだ」とのものでした。この時は購入した新譜に高望みをしていたのではと思いますが、「Just In Time」を中心に聴いてみて、その理由を探ってみます。

pjt09

つまみ食い後

 心地よくスウィングするピアノで、歌心ある演奏です。特に「Just In Time」は秀逸であり、この曲の名演といえば大袈裟ですが、私の中ではピアノトリオでの「Just In Time」の好演奏として光っていくと思います。
 では12年前に「今日の1枚」で好評価をしなかったのかと言えば、こじんまりしているからでしょう。やはり12年前は、本作品に対してピアノトリオ名盤との比較をしてしまったようです。

 こう書きながらネットで最近のウォンジーさんの活動を調べたのですが、10年以上新譜を出していないようです。ウォンジーさんの現状はどうなのかなと少し心配しながら、本作を聞き終えました。

(掲示板掲載 2017年11月21日から3日間)