The Jazz Corps featuring Roland Kirk

録音日 1966年10月11日ジャケ記載データの翌日

イス ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 この作品もつまみ食いするのに躊躇しました。「今日の1枚」を六年ぶりに再開してから掲載した作品だからなのですが、パイプ椅子にどっしりと腰を下ろすトミー・ペルティエとローランド・カークの姿を目にしたら、どうしてもつまみ食いしたくなりました。

 本作品を2015年9月3日に「今日の1枚」で取り上げた際には、随分と気に入ったとの感想を書きながらも、カークの参加なしでも良かったのではとのようなことも書いておりました。今回のつまみ食いでは、二人の熱演のぶつかり合いの瞬間を、パイプ椅子にどっしりと座り込むほどの熱演の瞬間を感じ取りたいと思います。

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つまみ食い後

 凝ったアレンジを施すトミーさん、その意図を汲み取っての熱演のカークさん、本当に良い内容です。ゆったりと切なさを表現している「Serenity」、激しさの中の切なさに聴き入る「Chalan Pago」、ここでのトミーさんのコルネットとカークさんのフルートの熱演が、実に素敵でした。

 トミーさんはこの活動を続けていれば、数年後には注目を浴びたのでは思いながら、今回のつまみ食いを終えました。



(掲示板掲載 2020年11月15日から3日間)


参考資料「Brutus Casa特別編集 超・椅子大全!」東京:株式会社マガジンハウス発行、2005年(文中ではイス資料と表記)