Laura Fygi
Change

録音日 2001年1月4日(年月日は決め打ち)

イス ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 15年前に「今日の1枚」で本作を取り上げた際には、「訴えかけるものが僕には感じられず、安心して運転したい時の車内音楽の粋を出ないもの」と、ローラ・フィジィさんを酷評しました。手垢がついたついた構図ながら、ローラさんと椅子を見事に収めたジャケ写で購入した本盤ですが、「いくらジャケ買いとはいえ、歌手名くらいは見ないといけません」とまで書いてしまいました。

 この作品のタイトルのように、私の感覚も少しは良い方向に変わったことを願って、これをつまみ食いしてみます。

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つまみ食い後

 誰でも生きてきた年数分、いろんな歌に接してきたはずです。そこには様々な思い出があるのでしょう。私は今回この作品を聴いてみて、いろいろな歌の場面を思い出しました。ポップ・ソング、歌謡曲、つまりは大衆音楽の力強い存在感、そんなものがこの作品のベースにあるような気がします。

 ジャズから出発したローラさんは、いろんなジャンルに幅を広げ、40歳台半ばのこの作品の時期には歌手として大きな存在になっていたのでしょう。そんな作品を本当に楽しんだ、今回のつまみ食いでした。


(掲示板掲載 2020年3月24日から3日間)


参考資料「Brutus Casa特別編集 超・椅子大全!」東京:株式会社マガジンハウス発行、2005年(文中ではイス資料と表記)