George Adams & James "Blood" Ulmer
House People

録音日 1985年6月23日(ジャケ記載データ)

マイク ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 ジョージ・アダムスのコンサートに行ったことがある方ならば、ジャケでのアダムスの目付きは思い出深いものでしょう。そのアダムスがウルマーと活動していた数年間の記録の初期の演奏が、今回つまみ食いする作品です。

 2007年11月17日に本作を「今日の1枚」で取り上げた際には私は、アダムスを軸にして、彼の活動における本作の位置づけを書きました。今日はウルマーがシュアSM58を前に恍惚の表情でいる姿も頭に入れながら、演奏自体を楽しんでみます。

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つまみ食い後

 ジャズ・ファンク路線の演奏になるのは当然の流れですが、ゆったりと体を揺らしながら楽しめる演奏になっています。Jazzbühne Berlin '85に集まった観客の声援も、このライブを楽しんでいる様子が伝わってくるものです。

 このウルマーとアダムスの双頭バンド、数年の活動で終わりましたが、このライブ盤を含めてジャズ愛好家の記憶に残る存在になっています。

 さてこのジャズ・イベントですが、当時の東ベルリンで行われていました。1977年から1989年まで行われたこのイベントの記録が1990年頃にRepertoireというレーベルから発売され、国内ではWaveから発売されました。私の記憶ですと20枚ほど発売されたのですが、私が購入したのは3枚でした。本作、アダムスとピューレンの双頭バンド、そしてレスター・ボウイの作品です。それから30年ほど経った今、もっと購入しておけばと悔やんでおります。


(掲示板掲載 2020年1月15日から3日間)


参考資料「Sound Designer 2018年6月号 マイク読本」有限会社サウンド・デザイナー発行(文中ではマイク資料と表記)