Fleurine
meant to be!

録音日 1995年10月1日(ジャケ記載データ)

マイク ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 フルーリンとのカタカナ表記が多いようですが、彼女の本作を2003年3月26日に「今日の1枚」で取り上げた際には「最近のブラッド・メルドーとのデュオ作で評判になった方」と書きましたが、どうやらお二人はご夫婦のようです。

 本作ではヴォーカリーズに取り組んでおりますが、その後に彼女はブラジル音楽に傾倒していき、そちらの分野でも高い評価を得ているようです。

 本作のジャケに映るマイクはAKGのD12で、マイク資料によればビートルズのレコーディングによく使われていたマイクとのことです。四角く特徴あるマイクですが、ジャケではフルーリンさんのお姿に霞んでおります。

1jmic41

つまみ食い後

 素直に聴き手の心に飛び込んでくる歌声であり、更に艶と妖しさが加わり、人気が出る歌手の要素が備わっております。そして趣ある選曲と彼女の個性ある解釈で、聴きごたえある内容になっています。ラルフ・ムーアのサックスとクリスチャン・マクブライドのベースをバックに歌うタイトル曲が、彼女の個性とこのアルバムの内容から白眉となるでしょう。

 この後のブラジル音楽への取り組みも理解できるものも感じられ、その意味でも楽しめる内容です。


(掲示板掲載 2020年1月12日から3日間)


参考資料「Sound Designer 2018年6月号 マイク読本」有限会社サウンド・デザイナー発行(文中ではマイク資料と表記)