Carlos Barretto
Impressoes

録音日 1994年1月4日(年はネット情報、月日は決め打ち

楽器ケース ジャケ作品をつまみ食い

つまみ食い前

 街中でウッド・ベースを運んでいる人を一度だけ見かけましたが、それは実に大変そうでした。重さも大変でしょうけれど、あの大きさが運ぶのを大変そうに見せています。

 本作ジャケのウッド・ベースのケースが写っている小さな写真をみると、車からスタジオに運び入れるためにベースを押しているようです。この位ならば、大丈夫とのことなのでしょう。

 さて本作の主役は、ベース奏者のカルロス・バレットさんです。2006年3月3日に本作を「今日の1枚に掲載した際にはネットから情報を得られませんでしたが、今ではウィキペディアに載っている方です。1957年ポルトガル生まれで、今までポルトガルに腰を据えて活動しているお方です。またその音楽活動は、幅広い分野に及んでいるようです。

 12年前の私の本作への感想は「軽快なタッチで進んでいくベースとともに、ピアノが光と影を表現していきます。そして2管が、小鳥のように飛び交っている内容」というものでした。この手の書き方からすると、大して個性を感じなかった演奏と感じたのでしょう。

 「楽器ケース ジャケでつまみ食い」という企画がなければ、再び本作に触れることはなかったと思います。

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つまみ食い後

 よく言えば洗練されたアレンジ、ひねくれた性格の人ならば個性の無いアレンジ、そんな評価でしょう。ポルトガルの交響楽団や、フランスでは現代音楽にも携わっていたカルロスさん、もう少し何かが加わっていればなと、残念な思いで聴き終えました。

(掲示板掲載 2018年10月15日から3日間)