19630704-02

Impressions (John Coltrane) (8分24秒)



【この曲、この演奏】

 1963年のコルトレーンのライブ演奏定番のこの曲が、モントリオールのジャズ・クラブでも発売されました。

 引き続きの音の悪さの中で、コルトレーンのテナー・サックスを活かしてのテーマ演奏が、30秒あります。その後にマッコイのソロが7分強あります。聴き取り難い録音状態ということもありますが、これがあのマッコイと感じる場面があります。

 そしてコルトレーンが登場して、ソロをたっぷりと思うところですが、後テーマを演奏して終わりに向かい、最後の最後で録音は途切れています。



【エピソード、この日の音源発売】

 2009年に、黄金カルテットの1962年欧州ツアー最終日の12月2日のミラノでの演奏を収録したCDが発売された。

Rare Live Recordings  RLR 88652 (John Coltrane Quartet / The 1962 Milan Concert、released 2009)

 この発売以前にこの日の4曲を収めたCDが発売されていた形跡があるようだが、事実上この2009年のものによって、ファンはこの日の演奏を耳にすることができた。音質の悪さを遥かに上回る、価値あるCD発売であった。

 このCDには、他の二つのセッションが収録されていた。一つは同じく1962年欧州ツアーの、11月17日のパリでの演奏から2曲であるが、これは以前から聴くことができた音源であった。

 もう一つは、このモントリオールでの1963年7月のライブであった。ここでの2曲も、音質の悪さを遥かに上回る貴重なものとして、ファンに歓迎されたのであった。



【ついでにフォト】

tp12007-101

2012年 ペナン、マレーシア 


(2023年3月23日掲載)