19560511-02

Diane (Rapee - Pollack)
(7分50秒)


【この曲、この演奏】

 第一次世界大戦中のことを描いた映画「第七天国」は1927年と1927年制作の二つありますが、この曲はどちらかの主題曲であります。資料09によれば、原曲は3拍子ですが、ここでは4拍子で演奏されているとのことです。

 コルトレーンもマイルスも演奏記録はこのセッションだけですので(資料06, 08)、隠れた存在の曲と言えるのでしょう。

 ガーランドの軽やか煌めきピアノが生きており、マイルスのミュートとコルトレーンのサックスの対比を微笑みながら聴ける演奏です。アルバムの中ではクッション的役割の楽しいミディアム・テンポの曲であります。

 資料08を検索すると、この曲は人気曲とは言えませんが、数人のミュージシャンが取り上げていました。いざという時に役立つ曲なのでしょうかと思いながら、聴き終えました。


【エピソード、少年時代に関心を寄せたもの】

 1930年代終わりの自動車大国アメリカでも、ハイポイント辺りではまだまだ自動車は珍しいものであった。資料01によれば、コルトレーンとブラウアーはそんな自動車の虜になっていた。彼らは両親を丸め込み、いくつもの雑誌を買ってもらい、その中の自動車広告のページに胸を踊らせていた。また図書館やドラッグストアで職員や店員に怒られるまで、そのへんの雑誌にある自動車の解説をむさぼり読んでい他のだ。

 そして二人は家で車のデザインを写し、そこの自分たちのアイデアを加えてできるだけモダンでカッコいい車に仕上げようとしていた。しかしコルトレーンはブラウアーよりも絵を描くには下手だったとのことである。

【ついでにフォト】

19560511-02

2005年、香港


(2019年1月11日掲載)