19621122-04

Everytime We Say Goodbye  
(Cole Porter)   
(5分22秒)



【この曲、この演奏】

 コルトレーンの1961年と1962年の欧州ツアーでの演奏定番スタンダードが、この11月22日のコペンハーゲンでも演奏されました。

 テーマをソプラノサックスで丁寧に吹くコルトレーン、そして自分の思いを織り込んでいくコルトレーンの2分間の後には、マッコイの頑張ったピアノが2分弱演奏されます。この二人の歌心が続くこの展開は、演奏日ごとに微かな違いがあり、これもブートレグを聴いていく楽しさでしょう。

 再びコルトレーンがソプラノでテーマを吹いて、演奏が終わっていきます。



【エピソード、J. クルーゼとM.デロームとのインタヴュー、その23】

質問者
 こうした(ジョージ・ラッセルのレコーディング)コンセプトでは、多少、制約を感じませんか?


コルトレーン
 ああ、まあね。ああいった演奏スタイルは私の好きなタイプではないが、どうしようもない。レコーディング・セッションの話を引き受けた瞬間から、私は彼らが望むものを達成することに腐心した。自分のアイディアが違っていようが、共演するソロイストのプレイがしっくりこなくてもね。


 1962年11月17日のジャン・クルーゼとミシェル・デロームによるコルトレーンへのインタヴュー。ジャズの手帳誌、一九六三年第八号。(資料04)



【ついでにフォト】

tp09026-147

2009年 みなとみらい、横浜  


(2022年10月12日掲載)