19621119-02

The Inchworm (Frank Loesser)(5分37秒)



【この曲、この演奏】

 2日前のパリ公演の曲順と同じく、2曲目はこの曲となりました。コルトレーンはソプラノ・サックスで演奏しています。

 さて演奏ですが、スピードを上げていくコルトレーンの姿が印象的なものです。ユーモアある掛け合いの20秒ほどの後に、コルトレーンがソプラノで5分以上演奏し続けます。テーマを何度か挟みながら、強い刺激が印象的な演奏です。

 マッコイなどにソロはなく、演奏は終了していきます。



【エピソード、J. クルーゼとM.デロームとのインタヴュー、その1】


質問者
 ダウンビート誌の最新号で、アメリカのジャズ評論家ジョン・タイナンが、エリック・ドルフィ、オーネット・コールマン、そしてあなた自身の演奏する音楽を”ニューシング”と一括りにして呼んでいましたが、これには賛成しますか? もしそうなら、この二人のミュージシャンとあなたの共通点は何でしょうか?


コルトレーン
 その質問に正確に答えるのは難しいな。私たちの音楽には確かに、共通の起源というか基盤がある。ただ、私たち三人の中で一番先を行っているのはオーネットだ。彼はミュージシャンの大半がいまだに用いている様式から、事実上、脱却した。規定の概念を否定した。それにより、彼は自分の音楽をユニークな方向へ導いたんだ。それは今まで見たことがないような道だが、それでも私は彼となら一緒にプレイできそうな気がする。そればかりか、私にはすでにその経験があるんだ。


 1962年11月17日のジャン・クルーゼとミシェル・デロームによるコルトレーンへのインタヴュー。ジャズの手帳誌、一九六三年第八号。(資料04)



【ついでにフォト】

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2007年 ブリュッセル、ベルギー 


(2022年8月29日掲載)