19620210-01

Mr. P.C. (John Coltrane) (10分58秒)



【この曲、この演奏】

 エリック・ドルフィーが参加しての、1961年11月上旬のヴィレッジ・ヴァンガード、そして11月中旬からの欧州ツアーでは、この曲は演奏されませんでした。

 さて演奏ですが、コルトレーンのテナーとドルフィーのアルトで、テーマを刺激的に演奏していきます。すぐにコルトレーンのソロとなり、その後にドルフィーのソロへと続き、共に2分弱の演奏です。演奏はマッコイの4分弱のピアノ・ソロとなり、コルトレーンとエルヴィンの掛け合いがあり、コルトレーンの再びのソロとなり、ドルフィーが加わって後テーマとなっていきます。

 最初のコルトレーンのソロはメンバーを、特にドルフィーを鼓舞するような激しいものです。そしてドルフィーはそれに対して激しさで対応しており、聴きごたえのあるものです。

 しかしこの演奏で特筆すべきは、マッコイのソロでしょう。コルトレーンとドルフィーの演奏を引き継ぎ、ジャズの神様が舞い降りたマッコイが激しく弾きまくる4分弱は、圧巻のものでした。



【エピソード、コルトレーンとドルフィーの共演歴】

 この二人の共演歴については、次の4つに分類される。

その1 1961年5月下旬から6月上旬でのレコーディング
 コルトレーンのインパルス!での初レコーディングは、大編成でのアルバム「アフリカ/ブラス」制作であり、5月23日と6月7日に行われた。その中間の5月25日にはアトランティックでの最後のレコーディングであるアルバム「オレ」を録音した。この3日間にドルフィーは参加していた。(アトランティックへは変名での参加)


その2 1961年10月から11月へのヴィレッジ・ヴァンガードへの出演
 11月1,2,3,5日の4日間に渡りライブの模様が録音された。


その3 1961年11月11日から12月4日までの欧州ツアー 22日間31公演+TV収録


その4 1962年1月から3月のアメリカでのライブ

1月2日から14日      ジャズ・ギャラリー, N.Y.

1月16日から21日    マイナー・キー, Detroit

2月8日から21日      バードランド, N.Y.

2月24日                 カウフマン・コンサート・ホール, N.Y.

2月26日から3月3日 ショウボート, Philadelphia

 この中で演奏が聴けるのは、資料07や私が知る限りでは、2月10日と17日のバードランドだけである。



【ついでにフォト】

tp04012-057

2004年 香港 


(2023年1月19日掲載)