19600610-02

Summertime (DuBose Heyward & George Gershwin)  (9分55秒)



【この曲、この演奏】

 この有名スタンダードをコルトレーンは、この1960年の10月24日にアトランティックでレコーディングし、アルバム「My Favorite Things」に収録され1961年3月に発売されています。そしてその半年前の6月10日に、ジャズ・ギャラリーで演奏されていたのでした。

 さて演奏ですが、コルトレーンがテナーサックスでテーマを2分演奏し、ピアノ・ソロが3分弱、ピッチカートでのベース・ソロが1分半、ドラムス主体で2分半の演奏があり、再びコルトレーンがテーマを吹いて演奏は終わっていきます。

 激しさのサマータイムであり、コルトレーン・バンドに入って間もない3人との相性を試しているかの演奏です。コルトレーンのもとでの、スティーヴ・デイヴィスとピート・ラロカのソロが聴けるのは貴重なことです。



【エピソード、私家録音】

 1960年5月3日から7月3日にかけてのジャズ・ギャラリーへの出演の中で、6月10日と6月27日の演奏は、私家録音され知られた存在であった。6月10日に関しては2011年に発売されたブートレグと同じ曲の演奏が確認されており、6月27日に関しては「Exotica」と「Like Sonny」の2曲が確認されているとのことだ。(資料07)

 2011年にジャズ・ギャラリーでのライブが Rare Live Recordings からCD2枚組でブートレグ発売された際には、6月27日の演奏とクレジットされている。この日付に関しては、資料07への補完情報を掲載しているサイト(http://www.wildmusic-jazz.com/jcr_index.htm)では、これは6月10日の演奏としている。



【ついでにフォト】

tp12009-010

2012年 ペナン、マレーシア 


(2023年3月25日掲載)