19600321-02

So What (Miles Davis)  (13分24秒)



【この曲、この演奏】

 この曲は1959年8月17日に発売されたマイルスの代表作、そしてジャズ界の代表作「カインド・オブ・ブルー」に収録されたもので、1959年3月2日に録音されました。この1960年春のマイルス欧州ツアーでも、取り上げられました。

 謎めいた響きのチェンバースのベースから始まり、すぐにマイルスの4分半ほどの、不思議な気分になっていく演奏になります。続くのはコルトレーンでの4分半で、感じる景色はマイルスのそれとは違いますが、同様に不思議な気分になっていくものです。この流れを活かしたケリーのソロがあり、再びベースが光ってのテーマとなって、演奏は終わっていきます。

 マイルスとコルトレーン、この二人をたっぷりと味わうことが出来る演奏内容です。



【エピソード、春の欧州ツアー前までの1960年】

 1959年もコルトレーン参加のマイルス・グループは活発なライブ活動を行なっていたが、それは1960年に入っても続いていた。

 19日間 27公演に及ぶ、3月21日からの春の欧州ツアーの前のライブ活動は、次の通りであった。


1月15日から21日 アポロ劇場

1月25日から30日 ショウボート(フィラデルフィア)

2月11日から21日 サザーランド・ホテル(シカゴ)

2月27日 シュライン・オーディトリアム(ロス)

3月3日 サン・ノゼ・シビック・オーディトリアム

3月4日 サン・フランシスコ・シビック・オーディトリアム

3月5日 オークランド・オーディトリアム・アリーナ


(資料07)



【ついでにフォト】

tp05050-127

2005年 香港 


(2023年5月19日掲載)