19670215-09

Jimmy's Mode (John Coltrane) (5分57秒)



【この曲、この演奏】

 穏やかなテーマをコルトレーンがテナーで吹き20秒ほどしたところから、5分間のギャリソンのベースだけの世界に入ります。ピッチカートで主の中でアルコでの演奏も混ぜて、聴かせるベース・ソロとなっています。この方は、言葉ではなく態度で示す方であると感じる演奏で、信念の人、誠実な方との印象を持つまでの説得力ある演奏です。コルトレーンと最も長きに渡り活動してきたギャリソンを、存分に感じるスタジオ演奏です。

 最後の30秒でコルトレーンのテナーが再登場し、ドラムとピアノのもあらわれてテーマとなり、演奏は終わっていきます。



【エピソード、日本での記者会見、インタヴューから、その8】

7月9日 東京プリンス・ホテル、2階マグノリア・ルーム
早稲田、慶応、立教の「3大学モダン・ジャズ連盟」による共同インタヴュー vol.3 資料17から引用


Q
 ブルースについて?

JC
 実に素晴らしいものだと思う。



Q
 あなたのプレイに影響を与えた人は?

JC
 格別に誰とは言えない。私が好きだった人全部に、影響を受けてきたと言える。


Q
 モダン・ジャズのこれからの方向、未来について?

JC
 私にはわからない。ただ、音楽はこれまでも様々な変化を遂げてきたし、これからも、益々、変貌していくことだろう。


Q
 レコード「アセンション」について、あなたは、何も考えていないと言っているが、私には、あのレコードは明白な階級闘争を扱ったものと感じられる。コルトレーン氏は、あのレコードで何を意図したのか?

JC
 私は、聴く人がそのように感じとればそれで正しいと思う。聴く人の側で、感じ方の相違があっても、どれが正しいか、誤りであるかということではなく、感じ方は個人個人違っているのが当然で、それで良いと思う。



【ついでにフォト】

tp14014-022

2014年 みなとみらい


(2021年10月20日掲載)