19651014-02

Selflessness (John Coltrane) (14分48秒)



【この曲、この演奏】

 この曲名は多くのジャズ・ファンの知るところでしょう。資料07によればコルトレーンの演奏記録は、本セッションだけです。

 ゆったりとしたペースで優しく自分に問いかける様子から始まり、しかし二人からのテナーは心の葛藤にぶつかり、激しさを増しながらの演奏に突入していきます。その中にあってマッコイのピアノ・ソロは素直な気持ちの持ちようを探していく演奏であり、テナーの二人との対比で興味あるものでした。

 無私無欲であることの難しさを示した演奏でした。



【エピソード、フランク・バトラーとユノ・ルイス】

 本セッションに参加しているドラム奏者フランク・バトラーの経歴を、新・世界ジャズ人名辞典から引用する。

 1928年にカンサスシティで生まれ、ハイ・スクール時代にドラムを習得し生地で活動し、1950年にデイブ・ブルーベックのコンボに迎えられたのを契機に、西海岸を中心に活動するようになった。エリントンなどの大物などとも共演し、1970年代には業界から離れたいた時期もあったが、1984年に56歳で亡くなるまで活動した方であった。

 資料07によれば1961年からLAでコルトレーンとの接触があったようで、このセッションの10月14日も含まれる、10月7日から17日までのLAにある It Club でのライブにバンド・メンバーとして参加していた。

 次に詩の朗読やパーカッションで参加しているユノ・ルイスについてであるが、新・世界ジャズ人名辞典にもウェブ上からも彼に関する情報を得られなかった。

 資料07にあるコルトレーンとの関連であるが、この1965年10月から翌年の2月まで何らかの関わりがあったようである。



【ついでにフォト】

tp09020-017

2009年 みなとみらい、ラ・マシンによるクモ


(2021年8月29日掲載)