1957年1月1日(火)の新聞から

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日経「好況にインフレ含み 今年の日本経済、安定成長に焦点、下期には 景気調整に要、消費支出増大しよう」
 戦後復興景気と朝鮮特需で成長してきたこの時の日本経済ですので、理解するのには結構な知識が必要になるのでしょう。私は見出しの意味を掴むのに、苦労しています。


読売「日本の基本方針を訓令、新春再開の国連総会、善意の調停者へ、自由陣営の一員に立ち」
 日本はこの元旦の2週間ほど前に国連加盟が承認されました。


朝日「南極を目指して」
 最後のコースをゆく宗谷と海鷹丸、との説明文付きで両船の写真が掲載されています。


この日の朝日新聞から

気になった記事
 2面の「海外トピックス」に、「モナ・リザ とんだご難」との見出しがあります。30日のルーヴル博物館で42才の男が、「ポケットに石を入れていたが突然これを画にぶつけてやれとの気になった」と、モナ・リザに向けて石を投げつけました。石はガラスを破り絵にあたり、ひじ部分に1平方センチほどの剥がれ落ちができたとのことです。

 名画「モナ・リザ」は何度も損壊事件を受けています。この石男の1956年には酸をかけられたこともあり、防弾ガラスのケースに入れられるようになりました。1974年に「モナ・リザ」が来日した際にも、赤スプレー吹き付け事件がありましたが、絵は無事でした。


目にとまった広告
 新年あいさつの広告が中心であり、6面には丸見屋の広告があります。「初風呂にミツワ石鹸」とあり、妙齢の女性のアップ写真が掲載されています。

 ミツワ石鹸は1964年まで丸見屋という社名でした。ミツワ石鹸やミューズという商品は今でも人気モノですが、会社は多難な展開の中で2014年には廃業となっています。


TV欄を見ると
 NHK 19:30「初笑い東西寄席中継」の出演者は、円生に志ん生でした。すごい共演ですね。