2004年1月4日(日)の新聞から

トップ記事

日経「財務文書 電子保存も可能、帳簿や領収書、企業負担軽く、政府 新法案提出へ」
 ネットで調べますと、1998年に電子帳簿保存法が制定されましたが、元が紙のデータの電子保存は認められていませんでした。それを認めようとの動きがこの記事であり、民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律と民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律(通称 e-文書法)がこの年の11月に制定され、翌年4月に施行されました。


読売「郵貯 簡保は地域分割、郵政民営化 政府案骨格固まる」
 この年の9月に「郵政民営化の基本方針」が閣議決定され、地域分割に関しては「窓口ネットワーク会社、郵便貯金会社及び郵便保険会社を地域分割するか否かについては、新会社の経営陣の判断に委ねることにする」となり、現在まで地域分割はされていません。


朝日「個人情報 守れぬサイト、官庁・団体・企業で欠陥プログラム、危険性指摘の国立大研究員、1200人分引き出す
 この研究員は警鐘の意図ですが、警視庁は不正アクセス禁止法違反の可能性があるかもと、情報収集しているとのことです。

 警察が不正アクセスを取り締まる側なのですが、警察自身の理解不足も目立っています。この記事から12年後の横浜地裁のある公判の証拠調べにおいて、神奈川県警の令状に基づかないネット上での証拠収集が明らかになり、地裁判決では不正捜査と認定され証拠排除されました。


この日の日経新聞から

気になった記事
 15面は「Sunday Nikkei」であり、この日は「あふれる20xx年問題」との記事でした。

2004年 流通・外食の三重苦
2005年 都内マンション大量供給
      日本の会計基準の孤立化

2006年 新学習要領世代 大学へ
              エチレン大量供給
2007年 高級ホテル乱立
2008年 国債大量償還
2009年 大学全入
2010年 団塊世代の大量退職
2011年 地上アナログ放送中止

 記事では、以上の10の問題をあげています。世間で問題と認識されたかは別にして、現在の目で見ますと、大事な事象が多くあることが分かります。


目にとまった広告
 2面下に新潮社の広告があり、4冊の本を宣伝しています。その中に小説本は二つあり、1963年の「白い巨塔」と1960年の「砂の器」です。どちらも映画化され、またTVドラマ化も「白い巨塔」は5回、「砂の器」は6回されています。

 警察事件ものと大学という巨大組織もの、よくある小説テーマの、決定打と言える両作です。今年に入っても両作がTVドラマ化されましたが、現代に置き換えても十分に説得力あるストーリーでした。


TV欄を見ると
 NHK 23:10 から「ジョン・レノン スーパーライブ」が放送されています。限りあるジョン・レノンのライブ映像の何を放送したのかと思いましたが、調べますとこれはヨーコ・オノが主催したイヴェントでした。2001年から13年間続いたイヴェントです。