1987年12月16日(水)の新聞から

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日経「防衛費4%弱、ODA5%台、来年度予算、大蔵原案、伸び率圧縮へ、FSXに設計費」

読売「真由美取り調べ、ソウル市内で、大韓機事件で韓国当局、手帳に暗号文字」

朝日「真由美の身柄 韓国着、大韓機の墜落確認、ビルマ沖でボート回収、身元など本格追求、男の遺体検査、所持品分析急ぐ」

 1987年11月29日に大韓機が爆破墜落された事件です。不審な日本旅券を所持した男女二人が疑われ、バーレンで身柄拘束されました。この時に報じられた日本名は、男 蜂谷真一・女 蜂谷真由美でした。二人はバーレン空港内で自殺を図り、男性は死亡、女性は気を失っただけでした。その後の調査で北朝鮮工作員とわかり、男は金勝一、女は金賢姫と判明しました。



この日の読売新聞から

気になった記事
 13面に国際経済トピックスというコラムがあり、「超高給ブラジル公務員」との内容です。庶民は月収100ドルほどなのに、1万ドル以上の公務員がいるとのことです。マハラージャにたとえて、マラジャー族と言われているそうです。


目にとまった広告
 14面社会面下の広告コーナーに「片山様へ」との書き出しのものがあります。「迷惑かけました。社長心労で入院寸前。退陣気配です。貴男が居なければ解決しません。社長か自宅へすぐお電話ください。私も困りきっています」と書かれており、発信人の名もローマ字で記されています。日経と朝日にはこの広告はなく、読売一紙への掲載のようです。当然ながらこの後のことは分かりません。


TV欄を見ると
 ニュース番組は大韓機事件かと思いきや、「韓国大統領選挙」と書かれているニュース番組が多いです。因みに当選したのは盧泰愚氏で、1993年に大統領となる金泳三氏は2位、1998年に大統領となる金大中氏は3位でした。