1984年8月25日(土)の新聞から

トップ記事

日経「企業増税、2-3千億円、来年度 大蔵省検討、退職引当金 5%圧縮、貸倒や租税特別措置も、投資減税ゼロ回答」
 ウィキペディアによれば戦後の法人税率は、この1984年が最も高く43.3%です。従ってこの記事での企業増税は行われなかったと思いますが、実効税率の推移については良い資料が見つかりませんでした。


読売「投資顧問業法を検討、大蔵、詐欺まがい規制、投資ジャーナル機に、投資家保護をめざす」
 1986年に「有価証券に係る投資顧問業の規制等に関する法律」が制定されたので、この記事は実現となりました。

 投資ジャーナル事件、中江滋樹会長の個性と「絶対に儲かる」「兜町の風雲児」とのキャッチフレーズが、私には記憶があります。豊田商事の会長が刺殺される事件の翌日に中江滋樹会長が逮捕され、それは「刺殺」の二の舞を避けるための駆け込み逮捕と、ウィキペディアにあります。


朝日「韓国、文化交流委を拒否、なお残る抵抗感、日本側の構想実らず、定例実務者協議に後退」


この日の読売新聞から

気になった記事
 6面の「エコー」とのコラムに、「一円を笑うと・・・」との見出しがあり、日本石油の石川副社長のコメントを紹介しています。それは、1リットル140〜150円で値が動いているガソリンなので、社員の中には1円の値引きくらいと考える者がいるが、1円安くなれば、日石と子会社の日石精製の人件費が消えてしまうと、述べています。


目にとまった広告
 14面にサントリーの全面広告があり、「サントリーウイスキーQ」を宣伝しています。この商品の発売はこの広告の前年でそれなりに人気があったようですが、販売終了の年の情報はネットから得られませんでした。


TV欄を見ると
 NHK教育 18:30からは「ビデオカメラ入門」との番組があります。

 私がビデオカメラで印象に残っているのは、1982年にビクターのビデオカメラ向け部品製造工場でアルバイトをしている時のものです。その工場の20歳後半ほどの現場リーダーの方は新しいもの好きの方で、ビクターから発売直後のビデオカメラを購入していました。肩に乗せて撮影するタイプのもので、値段は30万円近くと記憶しています。

 それから2年後のこの番組、それなりに値段が下がっていたのでしょう。