1968年2月2日(金)の新聞から

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日経「企業の自己金融力は限界、上昇やがて止まる、大蔵省、金融再編の前提に」
 一般的には企業の自己金融力は今後も拡大し、長期金融機関の存在意義が薄れるとの味方でしたが、それとは違う見方を政府が出したとのことです。

読売「板門店で直接交渉、プエブロ事件、米 北朝鮮案を受諾」
 プエブロ号事件とは、同年1月にアメリカ海軍の情報収集艦プエブロが、北朝鮮に拿捕された事件であります。アメリカとしては領海侵犯の事実は無いとの主張であり、乗員1名が死亡し、残る乗員82名が身柄拘束されていたため強硬措置も考えましたが、北朝鮮も強硬な姿勢を崩しませんでした。朝鮮戦争の休戦協定、ベトナム戦争の拡大、北朝鮮の同盟国であったソ連の自動参戦などのことをアメリカは熟慮し、結局は板門店での階段で北朝鮮の用意いしたスパイ活動を認める謝罪文書に署名しまし。乗組員は12月に解放されましたが、プエブロ号は返還されず、現在でも首都平壌市内の大同江で一般向けに観光公開されており、同国の反米宣伝に利用されています。以上はウィキペディアからの引用です。

朝日「返還問題に影響、沖縄の首席公選、与野党 活発に動き出す」
 1968年11月10日に行われた琉球政府の第1回行政主席選挙は、無所属で出馬した革新系の屋良朝苗が当選しました。返還後は知事となり、1976年まで在任しておりました。


この日の読売新聞から

気になった記事
 2面に「小笠原は都に帰属、政府・自民が一致、国は再建事業担当」との見出しがあります。小笠原諸島は1968年6月26日に日本に復帰しました。


目にとまった広告
 7面下には雑誌の広告が並んでおり、アサヒ芸能では「たくましく愛と性に生きた日本の女たち」、平凡パンチでは「以外、女のコのオトコ知識」との記事紹介があります。
 私は神奈川県立図書館で明治のベストセラーという講演に参加したのですが、そこで戦後のベストセラーの話もありました。最初のベストセラーは戦後すぐの「日米会話手帳」、そして1960年代に発行された「性生活の知恵」との紹介がありました。いつでも人間は性に対する好奇心が旺盛なのですね。


TV欄を見ると
 日テレ 21:00からは新番組ドラマ「われら弁護士」です。紹介記事でこれが取り上げられており、山村聰・山崎努・杉浦直樹・山田吾一の4人の弁護士役の写真が掲載されています。記事では弁護士は5人とあったので、もう一人は米倉斉加年でしょう。この番組は同年10月まで37話放送されたようです。