1959年9月14日(月)の新聞から

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日経「五ー六百億は堅い、本年度の自然増収、予算補正の動きも活発」
 岩戸景気による景気拡大の税収面での効果が、この時期に見えてきたとのことです。


読売「西尾氏、統制委への付託、社党大会第二日、深夜 本会議で可決、焦点 人事問題に移る」
 この年の参院選で自民党に大きく離された(議席そのものは増えた)社会党の中には社共共闘の動きが出たが、西尾氏はこれに反発していた。この年の末には西尾氏は社会党を離れ社会クラブを結成、翌年には民主社会党を結成し、初代委員長に就任した。


朝日「月の引力圏に突入、到着の地域を予定、ソ連ロケット、四分 早まる」
 このルナ2号は世界で初めて月面に到着した人工物となり、3週間後に打ち上げられたルナ3号は、月の裏側の撮影に世界で初めて成功しました。


この日の読売新聞から

気になった記事
 1面に「フ首相 あす訪米、直ちにア大統領と会談」との見出しがあります。フルシチョフ首相とアイゼンハワー大統領の会談は友好的なものとなり、冷戦下の世界に一時的な「雪解け」をもたらしました。私はフ首相がアメリカの工場を視察した際に、工員(工場関係者かも)に自信の腕時計をプレゼントしている様子を、TVで見たことがあります。


目にとまった広告
 2面に「週刊新潮」の広告があり、「3つの特別レポート」の中に、「カメラの無いヌードスタジオ、お客の質が下がってきました」との記事宣伝文があります。

 いろんなカメラ好きがおり、中にはカメラ愛好家の評判を下げる方々も多くいます。ただしこの記事は、売春防止法が前年に施行されたことによる、新たな性風俗と考えるべきでしょう。


TV欄を見ると
 日テレ 19:00からの「ファミリー・スコープ」は、「当世奇人気質」との題で、全国の「すね者」を取り上げる内容とのことです。まずネット上にはこの番組の情報は見当たりませんでした。すね者とは「ひねくれて他人と調和しない人。つむじまがり」意味ですが、私の周りでは「天邪鬼」や「ひねくれ者」との言い方は聴きますが、「すね者」とは聞いたことがありませんでした。