2001年5月16日掲載
Don Rendell       Meet Don Rendell
Tempo原盤     1954年6月録音

 サックス奏者のドン・レンデルは1926年生まれで、プロの音楽家である両親の影響で5歳からピアノを始め、16歳からはアルトを吹き始めました。その後ほぼ独習でクラリネットやテナーを習得して行き、戦時中にプロになったそうです。1954年に自己のバンドを結成し、テンポ・レーベルに何度かのセッションを行い、数枚のLP・EPによって世に出ました。

 今回のジャスミンからのCD化にあたっては、4つのセッションから21曲が収録されています。

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 ワン・ホーンで思いっきり歌っているセッション、今回のCD化と同様のタイトルでのLPで発売された演奏が、レンデルのスタイルをじっくり味わえる好演になっています。そのスタイルは、ゲッツ。

 この後1960年代に入るとレンデルは、ペットのイアン・カーと組み、立て続けに作品を発表していきます。そこでのスタイルは、コルトレーンとマイルスとのこと。「Dusk Fire」「Phase Ⅲ」など5枚の作品を残しているとのことなので、いつの日にかそれらの作品を入手し、ここで取り上げたいと思います。