アーマッド・ ジャマルと言えば、マイルスに影響を与えたピニストとして有名です。「バット・ノット・フォー・ ミー」っていう、大ヒット・アルバムがこのレーベルにありますね。この作品はそれと同様のドラム が入ったピアノ・トリオですが、大ヒット作に隠れてしまってますね。僕も大ヒット作は愛聴盤な のですが、スタジオ録音のこれを初めて聴いたのは、つい最近のことでした。
ジャマルの魅力を一言で表すならば、独特の間の 取り方である。それが曲を見事に色づけたのが、あの大ヒット・アルバムなのですが、この作品では そこまでには至っていないですね。どんな時でも独特の間でどんな曲も料理したモンクとは、この 辺りが違っており、それが彼をビッグ・ネームにさせられなかった一因でしょう。大ヒット作と比較 するのは酷なのかな。気軽に聴けば良い作品です。