Ruth Cameron
Roadhouse

録音日 1999年10月10日(ジャケ記載データ)

Body And Soul が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 妖艶なジャケの本作の感想を、「囁く低音の魅力に惚れ込んでしまった作品です。その低音がまた色っぽい」と「今日の1枚」で書いたのは2006年3月19日のことでした。
 そしてこの作品には4人のピアニストが参加しています。その中の3人は、Alan Broadbent , Brad Mehldau ,そしてMike Melvoin であり、豪華な陣容です。

 どうしてこのように豪華なバック陣でデビュー作をルースさんが吹き込めたのかと言えば、参加しているベーシストのお陰です。それはチャーリー・ヘイデンであり、ルースさんの結婚相手です。今日はルースさんがブラッド・メルドーのピアノをバックに歌っている「Body And Soul」を中心に本作を聴いてみます。

bs04

つまみ食い後
 メルドーのゆったり流れるピアノ,その流れに変化を加えるヘイデンのベース,そしてその流れに適度な色を加えるマラブルのブラシ、これだけで素晴らしいものです。そこにルースさんの色っぽい歌が加わるのですから、素晴らしい「Body And Soul」に仕上がっています。

 さてGoogleで表示されるルースさんは、茶目っ気があるおばさんとのものが多かったです。そんな茶目っ気が加われば最高なのにと思いながら彼女のディスコグラフィーを見ると、もう1作品あるだけです。ルースさんはそんな器用な歌手ではないのかなと思いながら、1作品だけの歌手にも存在感があるのだとも思いました。

(掲示板掲載 2017年9月21日から3日間)