Morgana King
Sings The Blues

録音日 1956年6月1日(年月はジャケ記載データ、日は決めつけ)

Body And Soul が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 何度も見ても、本作ジャケのモーガナさんの表情は、困り果てているように感じてしまいます。2005年11月21日に「今日の1枚」で取り上げた際にも、同じコメントを私は書いておりました。そしてそこでは彼女の歌について、「本当に物悲しい歌い方。無理に悲しんでいるとしか思えない、落ち込みぶり。聴く方は、ツー・マッチな悲しさを味わうことになります」と感想を述べました。この感想は12年経っても同じなのかどうか、「Body And Soul」を中心に聴いて見ます。

bs02

つまみ食い後

 改めて本作を聴いて、モーガナさんは優しい人なのだろうな、その優しさ故に悲しみを抱えた人を思いやる気持ちが強いのだろうなと感じ入りました。「Body And Soul」では聞き慣れないヴァースから入っていきますが、この曲のメロディに移ると、恋人を亡くした方を思いやっているモーガナさんが目の前にいるようでした。しかし何度か聴いても、モーガナさん自身が恋人を亡くしたようには感じられませんでした。それは別にして、本作への私の印象は、12年経って少し違うものになりました。

(掲示板掲載 2017年9月15日から3日間)