Jo Stafford
Autumn In New York

録音日 1955年3月1日(年月はジャケ記載データ、日は決めつけ)
Autumn In New York が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前
 ジャズ・ファンに「Autumn In New York」で思い出すアルバムはと問えば、この作品が真っ先に名前が上がるのではと思います。また名歌手スタッフォードさんの数多い作品の中でもこの作品は、「ジョー・プラス・ジャズ」と共に人気を集めている作品であります。

 「今日の1枚」で1999年8月17日に取上げた際には、彼女の素晴らしい歌を、彼女の愛称である「ヴェルヴェット・ヴォイス」と「ホームシック・ボイス」に絡めて感想を書きました。これから聴くのが楽しみです。

pan10

つまみ食い後
 実はスタッフォードさんにはもう一つ愛称があり、それはトランペット・ヴォイスであります。私にはこのトランペット・ヴォイスの意味する所が掴めずにいました。「今日の1枚」で取上げたのは1999年で既にネット時代でしたが、今に比べれば遥かにページ数は少ないため、今ならばと思いネットで調べましたが、今回もトランペット・ヴォイスの意味するところを掲載しているページに出会えませんでした。

 この作品を聴きながら考えたのですが、トランペット・ヴォイスは高音が伸びながら艶があることではないかと思いました。高音が伸びる歌手は数多おりますが、なかなかトランペット・ヴォイスとの愛称とはなりません。スタッフォードさんの場合は、そこに艶が伴っていること、これがトランペット・ヴォイスと呼ばれる所以ではと、自分で納得次第です。

 そんなことを思いながら聴いた「Autumn In New York」、秋の静かな美しさを実感できるものでした。

(掲示板掲載 2017年4月24日から3日間)