2000年1月24日(月)の新聞から

トップ記事

日経「半導体 高度化へ積極投資、NEC・東芝1ー3割増、来年度、システムLSI軸にデジタル家電に照準」
 今の日本の半導体はどうなのかと考えましたが、幾つもの切り口がある半導体産業の日本の現状を、業界人ではない者が把握しようとするには、難しすぎる題材です。一般的にはこの新聞記事のあたりから、日本の半導体産業は中国・台湾勢に食われてきたとのものでしょう。確かにメモリーやこの記事にあるシステムLSIはそうなのかもしれませんが、車載用を中心にしたパワー半導体では日本は世界をリードする一翼と言えます。またネット情報だけで見るならば、半導体の前工程では未だに日本は世界で力ある存在のようです。


読売「イスラエル業者から輸入、対イラン輸出、兵器部品の原型、操作共助で判明、逮捕の元代表、改良し増産か」
 この業者とは光学機器貿易会社サンビームのことです。また兵器部品は、対戦車ロケット砲の照準器部品です。この件についてネットで調べましたが、サンビームという会社は今は存在しないようです。この会社で逮捕された2名は、外国為替及び外国貿易管理法違反で懲役2年、執行猶予4年、罰金150万円の判決を受けたとのことです。

この件については日経と朝日では触れてませんので、読売のトクダネかもしれません。


朝日「吉野川可動堰、反対が圧倒、徳島住民投票、全有権者の半数近く、市長 反対に転向」
 この住民投票の結果により、当時の政府の吉野川可動堰化は頓挫したままです。



この日の朝日新聞から

気になった記事
 15面メディア&アド面に「電子商店出店のススメ、飲食店など顧客40万店、有線放送大手キャンシステム、三井物産と提携、月1万円で開業」との見出し記事があります。

 このキャンシステムという会社は、今でも有線放送大手会社として存在感を示しています。この会社のホームページを見ますと、今でも有線放送を中心にしながら、顧客に対してインターネットを活かしてのサービスを提供しています。その中の一つに今でもオンラインショップ簡単構築サービスがありますが、この記事が目指していたショップモールはないようです。

 因みにこの記事には当時の主な電子モールとして、次の5つのモールを示しています。楽天市場、ココシス(アコム)、キュリオシティー(三井物産)、sonetショッピング(ソニーコミュニケーションネットワーク)、そしてショッピング@ニフティ(ニフティ)です。

 この中で電子ショッピングモールとして生き残っているのは独立系の楽天市場だけであり、大手系列の4社は消えたり吸収されたり立ち位置を変えたりして、電子ショッピングモールとしては姿を消しました。

 私は当時、大手が電子ショッピングモールに参入する事例を見て、独立系のは一気に淘汰されると思っていました。しかし結果はその真逆でした。やはりネットの世界では、柔軟な発想と決断の速さが必要であり、大手にはそれが無理だったのでしょう。


目にとまった広告
 39面社会面下の小さな広告に、「ご葬儀お花は赤坂(株)博善社」とのものがあります。明治期に創業したこの会社は、今でも葬儀と花で頑張っている会社のようです。


TV欄を見ると
 テレ東 8:30に「決定!流通改革テレショップ」との通販番組があり、出演は名高達男と坂口良子です。テレ東は1971年からテレショップを放送し始めました。