1998年4月23日(木)の新聞から

トップ記事

日経「NEC・日立 初の量産、次世代システムLSI、メモリー中心から転換、計4000億円を投資」

読売「赤字国債 情勢に応じて発行、首相 あす財革会議に提示、目標年次と歳出上限制、政府内なお異論」

朝日「専門業務以外も人材派遣可能に、原則自由化へ最終報告案、期間 1年と3年混在、職安審小委」


この日の朝日新聞から

気になった記事
 13面経済面に「花王 フロッピー撤退、3月決算 設立以降初の減収、担当役員も降格退任、本業に回帰」とあります。花王がフロッピーを作っていたことにまずは驚き、そしてトップシェアであった時期もあることにまたまた驚きました。10年ほどの参入期間でしたが、この時にCDも撤退として、花王は情報産業からの完全撤退を決めたのです。

 Japan as No.1と浮かれていた時期に、事業に多角化と称して様々な事業に参入していった企業が多かったのです。それが得意分野の応用ならば良いのですが、全く関連のない分野への参入は、結局は長続きしなかったようです。

 私が長い間お世話になっていたお客様のある事業部のは、プリンター向け感光体・半導体・ハードディスクと主力製品を広げていきました。一見繋がりがないような製品ですが、塗布或いは蒸着といった基本技術があり、製品化していったのです。さらにこの基本技術は戦後の電力量計の製造から生まれたものでした。

得意技術による事業の多角化が今に生き残る基本であることは、いろんな企業が証明していますね。


目にとまった広告
 37面第3社会面に合資会社 高橋酒造本店の広告があり、「熊本の本格焼酎を飲んでください。純米焼酎しろ」と宣伝しています。九州以外で焼酎が広がったのは1980年代に入ったあたりですが、それは酎ハイなど向けでした。
 所謂 本格焼酎を関東でも楽しめるようになったのは、ちょうどこの広告の時期だっったのかなと、記憶しています。


TV欄を見ると
 NHK教育12:00に「趣味 田崎真也 自己流ワイン」という番組があります。1995年に世界最優秀ソムリエコンクールで日本人初優勝となった田崎氏はテレビで引っ張りだこになり、日本でのワインの広がりに大きく貢献しました。丁度この番組の時期が、マスコミ登場のピークだったのでしょう。