1988年7月26日(火)の新聞から

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日経「農地転用規制を緩和、第一種も認める、農水省検討、農業生産性を向上」
 第一種農地とは、国が公共事業として土地改良などした農地のことです。
 生産性の低い農地の転換を進めて構造改革を行い、農業の生産性を上げて国際競争力を高めるのが、この緩和の目的とのことです。


読売「潜水艦が判断ミス、海保見解、発見時 右転怠る、数分で接近 予想できた、三管本部、富士丸をさらに聴取」

朝日「瓦長官 辞意固める、潜水艦事故、対策にメドつけ」

 7月23日に横須賀港北防波堤灯台東約3km沖で海上自衛隊潜水艦なだしおが遊漁船の第一富士丸と衝突し、第一富士丸の30名が死亡し17名が重軽傷を負った、衝突事件に関する見出し記事です。
 海上自衛隊側に航泊日誌の改竄もあり、大きな問題となりました。なだしお艦長(事件当時)と第一富士丸船長は共に、執行猶予付きの禁固刑となりました。
 防衛庁長官の瓦力は当時の竹下首相に辞表を提出し、8月24日に引責辞任となりました。



この日の日経新聞から

気になった記事
 30面社会面に「米国アイスクリーム店、モスクワにこの夏上陸、FC方式 ソ連でチェーン化も」との見出しがあります。米国のバスキン・ロビンズ社の「31(サーティ・ワン)」ブランドの店のことで、赤の広場付近への出店とのことです。これは当時のソ連のゴルバチョフ政権下での急速な市場開放によるものでした。ちなみにアイスクリームは同社の英国工場から陸路で数日かけて運ぶとのことです。

 ネットで見ますと、今もロシアでしっかりと営業しているようです。何店舗あるのかの情報は得られませんでしたが、店の写真を見ますと「バスキン・ロビンズ」とのブランド名を使っています。


目にとまった広告
 14面の3分の2を使って、パナソニックの「レーザープリンター搭載 くきり印字ワープロ」の広告があります。「20MBのハードディスク」も売り文句にしており、価格は155万円です。

 この後ワープロは、四半期毎にどんどんと安くどんどん高機能になっていきました。しかしながらパソコンの普及により、21世紀に入ってすぐにワープロ専用機は姿を消していきました。


TV欄を見ると
 TV欄 テレ東 20:00から「爆笑おもしろ寄席」があり、「名人対決・東西漫才&浪曲落語」とのテーマで、いとし・こいし、桂子・好江、円歌、堺すすむ、馬風が出演しています。この中で今でも活躍しているのは、堺すすむと馬風です。