1986年3月1日(土)の新聞から

トップ記事

日経「ココム規制順守へ指針、通産省、見本市への出品規制、来週中に通達、ハイテク流出防ぐ、違反企業は輸出禁止」
 輸出規制逃れの手段として、国際見本市への出品として輸出する企業が、それなりの数いたようです。


読売「宮殿から物証発見、マルコス夫婦の海外隠し資産、NY市にビル所有、焼却書類一部が残る、夫人側近の名義で」
 マルコス夫婦が米軍ヘリコプターで宮殿を脱出し、クラーク空軍基地からハワイへ向かったのは、この年の2月25日のことでした。

 またこの海外隠し資産は日本分もこの後に報道されるようになり、幾つかの大企業の名前が挙がっていました。


朝日「東京の私大+下宿=親は悲鳴、仕送り年に150万円、総費用、自宅通学117万円、59年調査、学生も生活切り詰め」
 ネット上には平成26年の調査、今から5年前、この記事から28年後の仕送り額がありますが、月11.2万円、年にすると134万円です。デフレ時代が続いているとはいえ、学生にとっては親元を離れて東京で学生生活を送るのは、より大変になっているようです。またこれは親御さんにとっても、同じことなのでしょう。


この日の朝日新聞から

気になった記事

 8面に「解散・新社で再出発、経営危機の三井アルミ」との記事があります。

-1 3月末に会社を解散、累積債務550億円を親会社グループ5社で処理

-2 4月に同じ商号の会社を設立、設備・営業の全てを引き継ぎ再出発

 この手続きで三井アルミを身軽にするとの策です。しかしながら再出発も上手く行かずに、現在ではKMアルミニウムという会社に吸収されているようです。二度のオイルショックで「電力の缶詰」と言われたアルミ産業は、日本から姿を消していったのです。この記事はそんな流れの中の、一つの出来事です。


目にとまった広告
 6面は全面広告で「ひとがひとに還る場所、サントリーホール、10月12日開場」とのものです。開場後数ヶ月間のプログラムが掲載されてますが、カラヤンありアバドありで、それは豪華な内容です。


TV欄を見ると
 NHK教育 22:30からのYOUは「カメラを持てばカ・メ・ラ・マ・ン」との内容です。中高生に大ブームの写真、とのことです。このタイトルをそのまま受ければ、今は誰でもカメラマンでありますね。

 カメラマンが写真家を指す使い方は日本独自ものです。また女性あってもカメラマンと呼んでいたとのことで、2000年に入ってからの職業名の見直し(看護婦から看護師など)の動きの中でも、カメラマンとの呼び方は対象にならなかったようです。