1961年3月26日(日)の新聞から

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日経「低金利政策 第二段階終える、四月債から四厘二毛三糸下げ」
 社債条件について、金子全国銀行協会連合会会長(富士銀行)と福田公社債引受協会会長(大和証券)とのトップ会談での内容です。
 全国銀行協会連合会は今の全国銀行協会です。公社債引受協会についてはネットから明確な情報を得られませんでした。1973年設立の日本証券業協会が今でもあり、これの前身なのかと思いましたが、1949年設立の日本証券業協会連合会が日本証券業協会の前身でした。想像ですが公社債引受協会は日本証券業協会にその機能が吸収されたのでしょう。

読売「ベア三千円(定期昇給含め)前後、二十八日 仲裁協定へ、半日スト回避に努める」
 三公社五現業に対するものです。ちなみに三公社は日本専売公社・日本電信電話公社・日本国有鉄道であり、五現業は郵政事業・国有林野事業・日銀券や国際などの印刷事業・造幣事業・アルコール専売であります。

朝日「国鉄値上げ、衆院通る、実施(予定は来月一日)遅れよう」


この日の読売新聞から

気になった記事
 6面に「アマ三原則を明示、プIOC会長から各国へ通知」との見出しがあります。エベリー・プランデージ会長が示したオリンピック参加三原則です。一としてアマチュアでない人は除外、二として仕事や職業を持たない人は除外、また海外での競技会への参加は28日を超えてはならない、三としてその職業がスポーツに関係していて物資的・金銭的利益を得ている者は除外となっています。


目にとまった広告
 4面に野村證券の広告があり、「満株、御礼」とあります。25日に全国本支店で公募を始めた東洋レーヨン新株式は、第一日目閉店をもって満株、入金順で締め切るとのことです。株式の購入申し込み数が募集数に達することの意味の満株ですが、今でも使われているのでしょうか。因みに私が使っているiMacでは、最初は満株とは変換されませんでした。


TV欄を見ると
 5局の中で午前中にニュース番組があるのは、日テレとNHKでした。他局には海外ニュースやスポーツニュースが午前中にありますが、通常のニュース番組はありませんでした。