1960年8月3日(火)の新聞から

トップ記事

日経「不渡り制裁強化本決まり、全銀協、十月十日から実施、一回でも取引停止」
 不渡りは半年以内に2回で取引停止と中学で習った記憶があり、その後もその知識を否定することに出会ってないので、この一回で停止とはいつまで続いたのか、調べてみましたが、分かりませんでした。
 まぁ、今でも、一回不渡りを出せば、事実上取引を敬遠される訳ですからね。

読売「フ首相、軍縮首脳会議を提案、秋の国連総会で、82カ国軍縮委は拒否、各国首班へ招集状、ハ総長に要請」
 冷戦期の国連を使っての米ソの駆け引きですが、この後に紆余曲折があって、1968年にジュネーブ軍縮会議が今でも軍縮に関する多国間交渉を行う唯一の機関となっています。これは国連の下部組織ではないのですが、国連とは密接な関係なのです。

朝日「全国的にやや良、六年続きの豊作へ、稲作、農林省の第一回調べ」


この日の日経新聞から

気になった記事
 2面のコラム「世界経済の焦点」に「大統領選に臨む、米国両党の経済政策、論議の焦点は成長率、民主五%主張、共和現状維持」とあります。
 両党全国大会を終え、共和がニクソン、民主がケネディを選出しとのもの。対外的には米ソの危機、国内では黒人差別待遇処理問題がある中での、両党候補の経済政策について解説しています。
 共和党は、独立戦争で乱れた財政を上手く整理し偉大な功績のアレキサンダー・ハミルトンが始祖であり、リンカーンは中興の祖。
 一方で民主党は独立宣言を起章したトーマス・ジェファーソンが始祖。
 高関税の共和党に低関税の民主党、それぞれの立場を上手く解説しています。因みに本コラムは大島堅造が書いたものです。氏は戦前の住友銀行取締役、戦後は国際経済評論家として活躍された方です。


目にとまった広告
 スポーツ面にある東横の広告に「夏の紳士服、均一奉仕、フォトイージーオーダー」とあり、印象的な写真が載っています。肩,腕,そして腰など全身を図る定規が突き出した箱に人間が入り、写真を撮って採寸するとのもです。こんなものは使えないと誰でも思うはずですがね。


TV欄を見ると
 日本教育TV22:00「21世紀への階段」という番組に、「太陽をわが手に、中曽根康弘」とあります。中曽根元首相はこの前年に科学技術庁長官として入閣し、原子力委員会の委員長になっておりました。