1958年6月11日(水)の新聞から

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日経「首班指名などついに持越し、特別国会 冒頭から大もめ、会期25日間に決定、正副議長 常任委委員長 きょう選挙」

読売「国会 異例の混乱、深夜の衆院 一分で散会、議長選挙持越す、首班指名も後回し、会期 25日だけ決定、事務総長が議長職をとる」

朝日「特別国会、会期だけ決まる、議長選挙など持越し、きょう中に首班指名へ、会期は二十五日間、七月四日まで」

 前月22日に行われた総選挙後の特別国会の様子を報じています。初日の混乱ぶりが伝わる記事ですが、12日には第二次岸内閣が誕生しました。


この日の日経新聞から

気になった記事
 3面に「ラジオ、テレビの色彩映画、機械輸組で製作」との記事があります。カラー映画のことをこの時期には色彩映画とも言っていた事が伺えます。ラジオとテレビの海外での需要増を受けて、国産機の宣伝映画を作るとの記事です。また機械輸組とは日本機械輸出組合のことで、今でもこの名称であり、主務官庁は経済産業省です。


目にとまった広告
 1面に第一生命住宅という会社の広告があり、「優良鉄筋アパート、社宅用に最適」と宣伝しています。その建設地は、武蔵小杉、大森駅前、小石川安藤坂、目白、信濃町、三軒茶屋となっています。第一生命住宅という会社は1955年に第一生命が設立し、1975年に相互住宅と社名を変更し、現在にも続いている会社です。第一生命、東急不動産、そして竹中工務店が、今の相互住宅の主要株主です。


TV欄を見ると
 日テレ 13:45に「レモンサンドイッチ」との番組があります。どのような番組かと頭を悩ましましたが、ネットで調べますとレモンを使ったサンドイッチはポピュラーなものとのことで、これは料理番組だったのでしょう。日テレで料理番組といえば1962年放送開始の「キユーピー3分クッキング」ですが、ひょっとしたら「レモンサンドイッチ」を紹介しているこの番組はその前身なのかもしれません。