1958年2月16日(日)の新聞から

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日経「合わせて三千六百万ドル、台湾・エジプト、債権コゲ付く恐れ、外務省は交渉拒む」

読売「政局ゆさぶる対ソ外交、政府 ソ連真意に疑惑、解散含み国会へ低姿勢、首相 与党の結束指示」

朝日「友好進め懸案解消へ、政府に協力しない、日ソ交渉 社党の態度」

 日ソ間の漁業交渉・安全操業交渉及び平和条約の締結問題についてのことですが、読売と朝日のスタンスの違いがはっきり出ている見出しですね。


この日の日経新聞から

気になった記事
 8面中小企業に「毛糸の安売り始まる、高すぎる建値が小売りを圧迫、百貨店 中間マージン抜く」とあります。需要の頭打ちと生産過剰、更に冬物不振の中での販売競争で、メーカーの建値の問題が出てきたとの内容です。毛糸に関わらず、昔は消費者が購入する段階で堂々と定価と書かれていました。その後は「メーカー希望小売り価格」となり、今ではオープン価格のものが増えてきました。


目にとまった広告
 同じく8面の下段にある映画・演劇広告の間に、株式会社東西通信社の広告があります。「あなたの宣伝部、新聞・ラジオ・テレビ広告の企画から掲載放送までお引き受けします」と、小さなスペースにぎっしりと書かれています。この会社についてネットで調べましたが、情報を得られませんでした。


TV欄を見ると
 NHK11:35「歌」の出演者は、リーゼ・スティーブンスです。この方は高名なオペラ歌手で、1930年代から活躍し、この1950年代にはカルメンを当たり役としていたようです。何度か来日しているようですが、この1958年に来日したかは分かりませんでした。