1956年10月16日(火)の新聞から

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日経「日ソ本格会談始まる、ソ連、復交宣言案示す、草案作成に小委設く」

読売「両首相、復交の必要強調、日ソ交渉第一回会議、きょう共同宣言検討、小委設けソ連草案で」

朝日「ソ連側から新提案、日ソ正式交渉に入る、通商議定書作成を、ブ首相提案、共同宣言と共に」
 この月の19日に署名、同年12月12日に、共同宣言(条約)は発効しました。次の段階の平和条約は、60年経っても結ばれておりません。


この日の日経新聞から

気になった記事
 3面に「四季通じ恒温恒湿、富士電機、精密計器を作る工場」とあります。今の東京工場のことです。私には懐かしい所です。


目にとまった広告
 6面に日本レミントン株式会社の小さな広告があります。電動タイプライターの宣伝文と共に、「本日 大阪支店開設」とあります。
 レミントンは拳銃などで有名ですが、タイプライターも有名であり、キーボードのQWERTY配列を発明した会社です。私はかつてタイプライターのお世話になっておりましたが、レミントンのものは使ったことがありませんでした。因みに日本レミントンも調べましたが、どうやら日本ユニシスに吸収されたようです。


TV欄を見ると
 日テレ22:25映画「水田地帯」に要約版と書いてあります。この時代は映画をノーカットで放送するのが常で、カットを入れる場合はこのように要約版と番組に書いていたのでしょうか。
 そんなことを想いながらこの映画について調べてみました。イタリアの稲作地帯を舞台にした出稼ぎ女性の話とのことです。そして公開日は1956年10月26日であります。つまりこの番組から10日後の公開であります。とすると、要約版とは公開前の宣伝放送とのことなのでしょう。