1994年3月3日(木)の新聞から

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日経「首相 内閣改造を断念、社民などの反対崩せず、指導力低下は必至」

読売「首相 内閣改造を断念、政権基盤に亀裂、社党など反対貫く、小沢氏ら強い不満、官房長官更迭もなし」

朝日「首相 内閣改造を断念、与党内の混乱回避、予算成立後になお模索、指導力に陰りも」

 1993年8月に55年体制以来38年間政権を維持してきた自民党を下野させ成立した細川内閣ですが、結局この記事の翌月末に細川内閣は終わりを迎えます。

 ウィキペディアによれば55年体制を終わらせた立役者の一人である小沢一郎がインタビューで、「素人が政権を取ったのだからしょうがない。イギリスの議会制民主主義だって定着するまで時間がかかっている」と述べています。

 政権素人の野党は今も続いています。


この日の読売新聞から

気になった記事
 9面に「国産米流通在庫150万トンも、特米価格最高更新、売り惜しみで急騰」との記事があります。前年の凶作が背景とのことです。


目にとまった広告
 22面の全面広告は「ラバットのアイスビール」です。カナダのラバット社がアイスブリューイング製法(氷結醸造)で作ったビールで、輸入・発売元はポッカです。

 まずラバット社ですが、この広告の翌年にベルギーのインベブに買収されました。しかし今でもラバット・ブランドで数種類のビールを発売しており、その中にアイスビールのラバット・アイスがあります。

 次にラバットとポッカの関係ですが、1998年にポッカがラバット・ブランドのビールを扱っていたようですが、その後のことは分かりません。今ではラバット・ブランドを扱う国内会社は無いようです。またポッカは2009年にサッポロの子会社になっています。


TV欄を見ると
 民放のワイドショーでは、細川内閣を扱っている番組はありませんでした。まだこの時期にはワイドショーで政治ネタは取り上げていなかったようです。