1985年3月11日(月)の新聞から

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日経「設備投資、着実に拡大軌道、ハイテク主導、5.1%増、非製造業4.6%増、停滞脱す、1227社 60年度計画、本社調査」
 日本がバブル景気に沸きかえる前夜の模様です。この翌年末から、バブル景気に突入しました。


読売「青函トンネル 本坑貫通、世界最長、着工から21年、利用法なお不明確」

朝日「青函トンネル 本坑貫通、53.85キロ、世界最長、着工から21年、出口見えぬ利用法」

 トンネル完成は1987年11月、1988年3月13日に海峡線が開通しました。見出しにある「不明確な利用法」とは主に北海道新幹線のことであり、これは2016年3月に開通しました。


この日の読売新聞から

気になった記事
 2面に「土地取引は横ばい続く、国土庁調査」との小さな見出しがあります。バブル景気の本丸である土地取引の乱舞は、この時点ではまだ想像がつかない状態だったのでしょう。


目にとまった広告
 5面に「クレジットのアブコ」との、日本アブコ・ファイナンス・サービス社の広告があります。この会社はチェースマンハッタン銀行が控えており、1977年に日本に進出しました。この1977年には米系消費者金融が11社日本に上陸しましたが、軌道に乗らず撤退する会社が多く、このアブコとアイクの2社が残りましたが、この広告の翌年にはアイクがアブコを買収しました。そのアイクですが2006年に同系列のディックに統合されました。


TV欄を見ると
 歌謡番組は、日テレ 20:00からの「ザ・トップテン」と、フジ 22:00からの「夜のヒットスタジオ」の二番組が、この日にあります。TV欄に書かれている出演者は、7組と8組ですが、ダブリはありませんでした。やはり生番組の掛け持ちは難しかったのでしょう。