1974年5月28日(火)の新聞から

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日経「9月期も企業業績悪化、経常17.7%減益へ、資材値上がりはね返る、東証一部本社決算予想、厳しい石油・重電・造船」

読売「政府、釈放要請やめる、韓国の日本人起訴、判決を見て必要ならば外交措置をとる、方針固める、国外退去も主張できぬ、大平外相」

朝日「政府、判決見守る態度、韓国軍法会議の日本人一人起訴、対応策まだ尚早、人道的取り扱い望む、大平外相会見」

 ウィキペディアにはこの読売と朝日の民青学連事件について、次のように書かれてます。
 「1974年4月に大韓民国維新政権が発した緊急措置により、全国民主青年学生総連盟の構成員を中心とする180名が、韓国中央情報部(KCIA)によって拘束され、非常軍法会議に起訴された事件。2004年11月2日、韓国国家情報院の過去の事件の真実究明を通じた発展委員会(呉忠一委員長)が真相究明の調査を開始し、2005年12月7日に民青学連事件はKCIAによる捏造であったとする調査結果を発表した」とあります。
 取材していた太刀川正樹と通訳を務めた早川嘉春も、内乱扇動罪などで懲役20年に処されました。しかしながら外交問題となり、1975年2月15日の大統領特別措置により刑執行が停止され、釈放されました。


この日の読売新聞から

気になった記事
 5面に「口止め料支払いは会談当日、米紙」「力強い米国強調、ニクソン大統領」とあります。1972年6月17日の盗聴侵入から始まったウォーターゲート事件ですが、ニクソン大統領が辞任したのは1974年8月のことでした。この2つの記事は、この事件に関するマスコミ攻撃が続いている中でも、必死にホワイトハウスに居続けようとするニクソン大統領の姿を現しています。

目にとまった広告
 4面に小学館から創刊されたGAROの広告があり、「デヴィ夫人の裸像美、デヴィッット・ハミルトンの衝撃誌上写真展第1弾とあります。ソフト・フォーカスでのヌード写真で有名なイギリスのカメラマンが撮った当時34歳のデヴィ夫人のヌード・グラビアが、GORO創刊号の目玉でありました。

TV欄を見ると
 TBS19:30「55号決定版!」という30分番組があります。1969年から続いている番組で、この枠では1975年から引き続きコント55号の両名が出演する「ぴったし カン・カン」という人気番組に引き継がれました。