1968年2月8日(木)の新聞から

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日経「ユーロダラー、日銀、円転換を規制、外貨として運用、取入拡大に対応」
 ユーロカレンシーとは、通貨発行国以外での取引されるその通貨を意味します。従ってユーロダラー(ユーロ米ドル)とは、アメリカ以外の市場で取引されている米ドルのこを指します。因みにここでのユーロとは、欧州連合の経済通貨同盟で用いられている通貨のユーロとは関係ありません。
 さてこのユーロダラーですが、時として特定の国に著しい過剰流動性をもたらして、金融市場の混乱を招く元になっています(以上、wikipediaより引用)。

読売「倉石発言、国会きょうも空白か、首相が遺憾の意 国対委員長を通じて、政府・与党方針」

朝日「国会の審議中断、農相発言、予算委で遺憾の意、ひ免要求には応せず、首相の態度」

 倉石農相は田中角栄・中曽根氏らと同期の衆議員で、幾つもの功績を残した議員でした。1966年の第一次佐藤内閣で農相として初入閣しましたが、1968年の米・北朝鮮のトラブルに伴う日本海漁業の安全操業に関して、「現行憲法は他力本願だ、やはり軍艦や大砲が必要だ」「こんな馬鹿馬鹿しい憲法を持っている日本はメカケのようなもの」などと発言し、国会で大問題となったのです。結局この記事から2週間ほどして農相を辞任しましたが、翌々年には再び農相として再入閣いたしました。


この日の読売新聞から

気になった記事
 5面に「卵やカマボコも 不二製油、日清製油 人工肉、家庭用販売」とあります。脱脂大豆(大豆かす)の新しい用途に関する記事です。私が思い起こすのはカニカマボコですが、これが一般的になったのは、1980年頃かと記憶しています。各会社の長年の努力・研究の成果が、今では当たり前の商品に繋がっていったのですね。


目にとまった広告
 1面下にツバキ機械の広告があります。完全集じんメーカーと称し、「世界一!! 沪布寿命が永い」との宣伝文句です。このツバキ機械についてweb上で調べましたが、確実な情報が得られませんでした。チェーンでお馴染みの椿本グループかとも思ったのですが、違うようです。集塵をキーにしてみるとある会社が候補に上がったのですが、設立がこの記事の翌年であり、これも違うもの。分からず終いでした。


TV欄を見ると
 日テレ20:00に「グループ・サウンズ ヒット10」という番組があります。当時はGSが人気の絶頂とは言え、GSだけのBest10番組があったとは驚きです。しかし調べてみますと、この年の1月から3月までの短命番組でありました。