1968年1月11日(木)の新聞から

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日経「流通機構のゆがみ正す、おとり広告規制、再販品目を減らす、公取委」
 人手不足下の物価高の一因が流通機構の歪みと判断とのことです。再販は医薬品を中心に品目を減らし、またデパートやスーパーのおとり広告での「大安売り」にもメスを入れるとのことです。

 再販品目は書籍や音楽レコードなどの著作権モノだけかと思っていましたが、ウィキペディアによれば「化粧品、毛染め、歯磨き、家庭用石けん・合成洗剤、雑酒、キャラメル、医薬品、写真機、ワイシャツの9商品が、おとり廉売からブランドを守るため」に再販品目に指定されていたとのことです。1960年代から徐々に品目を減らしていったのですが、最後に指定取り消しとなったのは1997年の化粧品と医薬品だとのことです。この記事から長い時間がかかったようです。


読売「エンタープライズ寄港、政府 警備対策固める、機動隊五千を増援、18日の上陸に配慮要請も」

朝日「デモ隊に自重求む、米原子力空母入港、政府の警備方針決る、当日の上陸中止要請」

 佐世保港へのエンタープライズの寄港は大変な騒ぎ隣、ウィキペディアにも「佐世保エンタープライズ寄港阻止闘争」として項目があるほどです。

 幼い時の記憶が微かにある私ですが、当たり前ですが政治的な背景など知る由もなく、エンタープライズのおもちゃを親にねだっていたことがはっきりした記憶です。


この日の読売新聞から

気になった記事

 5面に「トヨタ・鈴木の提携、石田会長が示唆、(自動車再編 新たな一投)」との見出しがあります。トヨタの石田会長の発言です。

この時点でトヨタは日野自動車とダイハツと業務提携しており、鈴木と提携できれば軽でも1位になるとのことです。そうすると日産は、軽がある東洋との提携に動くとの、記事コメントです。

 さてこの記事でキーとなっているスズキですが、日産やマツダなどにOEMを行ってきましたが、資本提携はなかったようです。この記事にあるようなトヨタとの関係にはならなかったのですが、2017年にはトヨタと業務提携との発表がありました。この記事から半世紀経ってのことですが、これもどう進むのか分かりません。

 日本の自動車業界は一寸先は・・・なのでしょうかね。


目にとまった広告
 15面に「メリー・アーモンド・スカッチ」との広告があり、評論家の戸塚文子氏が「原稿書く間にこの小さなスカッチ」とコメントしています。この聞きなれない商品ですが、ネットで調べますと「古くからヨーロッパにある、飴を高温で煮詰めて作るスカッチにローストアーモンドを加えたもの」との解説があり、「あーあれか」と納得しました。メリーとはメリーチョコレートカムパニーのようです。ちなみに広告にコメントを寄せている戸塚文子氏は、著名な紀行文作家とのことです。


TV欄を見ると
 TBSで19:30からの「チャコねえちゃん」は、写真付きで番組紹介記事が載っています。山崎唯氏と写っている四方晴美はこの当時は10歳でした。