1958年1月1日(水)の新聞から

トップ記事

日経「思想の深まりを、狭い合理主義の世界を超えて、宇宙世紀に思う」
 湯川秀樹博士の寄稿文です。科学の視点から、世界の進むべき道、考え方を述べられています。


読売「日韓覚書、深夜の調印、三月一日から本会議、漁夫送還二月に完了、韓国どたん場で新条件」

朝日「日韓釈放に調印、正式会談 三月一日から」

 漁夫が日本に戻されたのかは、情報がつかめませんでした。


この日の日経新聞から

気になった記事
 景気回復に期待する特集記事で埋まった紙面の中で、最終面に「大磯放談」として、吉田茂元首相の寄稿文が掲載されています。13匹の犬と生活している大磯に満足しており、その大磯から様々な提言を書かれております。その中で私が印象深かったのは、「ひどい国民の冗費」として、過剰な国民消費に警告を発しています。その発言主旨には、感慨深いものがあります。しかし資本主義経済の力強い動きの上にいる日本にとっては、内需拡大が景気拡大にとって必要なものであり、その意味ではやはり元首相なのでしょう。


目にとまった広告
 4面に「安全索道」と書かれた広告があります。上に賀正、下に総代理店 第一物産と書かれています。索道とはロープウェイのことで、安全索道という会社は1915年に設立されたローウェイの会社です。ゴンドラやリフトなど、スキー場や観光地で見かけるものを手がけている、今でも大活躍の会社です。
 続いて第一物産について調べて見たところ2社が見つかりましたが、共にこの紙面以降に設立された会社でした。従って、安全索道の総代理店であった第一物産の情報は得られませんでした。


TV欄を見ると
 日テレ14:00に「ラグビー 慶大 対 京大」とあります。放送時間が30分だけなので、ダイジェスト放送だったのでしょうかね。