1955年5月2日(月)の新聞から

トップ記事

日経「証券金融会社に統合の動き、証券法改正が景気、コール市場との直結を狙う」

読売「住宅融資保険要領決まる、貸付金の保証、中旬に提出、長期策への活路狙う」

朝日「経審を経済企画庁へ、総理府当局の構想まとまる、長期計画など策定、各省への勧告権付与」

 本格的な経済発展に向けての日本の動きが、この3紙それぞれの記事に現れております。


この日の読売新聞から

気になった記事
 2面に商工相談というコーナーがあり、読者からの相談に対応しています。福島の河内さんからの相談は「ソースの製造・販売」とのもので、東京都商工指導所が答えております。その内容は「需要は増加しており、良質な製品を小規模にはじめれば伸びる余地あり」として、「作業場は最低3坪でコンクリート打、設備投資は20万円、運転資金は月5万円、保健所の許可必要」と説明しています。ここでいうソースとは勿論ウスターソースのことです。戦後の食事の西洋化により、日本のソースが給食に発展しました。昭和30年代には何にでもソースをかけていた、天ぷらにもソースだったと、徳島出身のママさんから聞いた記憶があります。メーカーの数も多かったことでしょう。


目にとまった広告
 4面スポーツ面に丸正自動車製造の広告があり、「名付け親探し?」とあります。同社新製品125ccライラック号というオートバイのニックネームを募集する内容です。
 この日は5月2日、締切は5日、発表が6日とかなりの短納期での募集となっています。
 さてその結果なのですが、ネットから明確な情報を得られませんでした、125ccライラック号のパンフや雑誌記事を掲載しているページはいくつもあるのですが、ニックネームには触れてません。ウィキペディアを見ますと、「ライラック・ランサーSW」や「ベビー・ライラックSF3」というのがありますので、このどちらかもしれません。


TV欄を見ると
 TV欄NHK20:30から「連続劇 やがて青空」という番組があり、出演は内田研吉と水の也清美です。これはホーム・コメディの草分けの番組であり、その後には映画にもなりました。このNHKの方には黒柳徹子さんも出演していました。